株式会社岩城
単なる社の歩みの記録にとどまらず、読み物としての価値を追求した、評伝型『社史』を制作いたしました。
かねてより当社のお取引先であった株式会社岩城様より、「会社の歩みを残したい。堅苦しいものではなく、物語として気軽に読んでもらえるものにしたい。」というご相談をいただき、そこで私たちは、従来の社史や周年史とは一線を画したドキュメンタリータッチの評伝型「社史」を制作いたしました。
社史というと、会社の歩みを時系列で記録した資料型であることが一般的ですが、今回の社史は創業者の人物像に焦点を当て、黎明期から令和に至るまでの三世代にわたる物語を描いています。
様々な関係者の証言を交えながら、創業者のビジョンや情熱、そしてその背後にある歴史的背景を深く掘り下げた、読み応えのある一冊が完成しました。
書棚に置かれるだけの存在ではなく、社員や関係者の方々に興味をもって触れてもらえ、電車の中でも気軽に読めるような社史にしたい。そんなご要望にお応えして、持ち運びやすい新書サイズで、ドキュメンタリータッチな読み物に仕立てました。
創業者と親交の深かった関係者、社員OB、現会長・社長、取引先の社長など、多くの方々に取材・インタビューを行いました。幅広い人選となったため、1年以上の歳月をかけてじっくりと丁寧に制作を進め、最終的に223ページに及ぶ一冊が完成いたしました。
会長の「自身の一人称視点による構成にしたい」というご希望と、実際にはライターによる取材と文献から執筆していくという現実的な面を考慮し、各章の冒頭に会長ご本人のナレーションを挟むという新たな提案を行いました。これにより、会長の視点を取り入れつつ、取材内容を効果的に表現することができました。
仕上がりにもこだわりました。目を引く帯をつけ、書籍の最後に「奥付」を掲載し、さらにカバーの内側に会長の「プロフィール」を載せることで、まるで書店に並ぶ文庫本のような仕上がりとなりました。