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用紙選びに迷ったら!名刺・チラシ・パンフレットに最適な用紙の選び方【初心者〜実務者向けガイド】

印刷物の仕上がりは、用紙選びによって大きく変わります。
本記事では、名刺やチラシ、パンフレットなどの販促物を制作する際に知っておきたい「紙の種類」や「選び方のポイント」を、初心者から実務担当者まで幅広く役立つように解説します。

 1. 用紙選びが印刷物に与える影響とは?

印刷物は、見た目だけでなく手触りや耐久性など、
紙の質によって印象が大きく変わります。

例えば、名刺には厚みと高級感のある紙を、
チラシには軽くて発色の良い紙を選ぶことで、目的に合った効果を発揮できます。

紙質が変わると…

見栄えが良くなる

光沢や厚みによる高級感、発色の良さが商品のイメージを左右します。

ブランドイメージが伝わる

用紙の選択を適切に行うことで、お客様の目を引きやすくなり、商品の認知度や売上向上につながります。

販促効果が高まる

目的や予算に最適な紙を選ぶことで、効果的かつコスト効率的な印刷物を制作することが可能です。

 2. 用途別おすすめ用紙と特徴

印刷用紙は大きく分けて、コート紙(グロス系)マット紙(上質紙を含む)の2種類が基本です。

さらに、表面加工を施したファンシー系(特殊紙)などもあり、用途や目的に応じて選択肢は多岐にわたります。

とはいえ、実際には品種や銘柄が何千種類も存在しており、選定には専門的な知識や経験が求められる場面もあります。

特に販促物では、紙の厚み(斤量)や製紙メーカーの銘柄選びがコストや印刷品質に直結するため、印刷会社と相談しながら進めるのが安心です。

ここでは、代表的な印刷物の用途に応じたおすすめの用紙とその特徴を、初心者にもわかりやすくご紹介します。

名刺・リーフレット向け:コート紙・上質紙

名刺は第一印象を左右する重要なツール。適度な厚みと質感のある紙が信頼感を与えます。
リーフレットには、文字が読みやすく、デザインが映える上質紙が適しています。

名刺・リーフレット向け:コート紙・上質紙

チラシには、発色が良く軽量なコート紙が最適。光沢感があり、写真やイラストを鮮やかに見せ、視認性を高めることができます。

一方、マット紙は反射を抑えた仕上がりで、落ち着いた印象を与え、読みやすさを重視するパンフレットや資料に向いています。

なお、商品のコスト感を伝えることが重要なスーパーのチラシなどでは、あえて紙質や斤量(厚さ)を抑えた仕様にすることで、「お得感」を演出する工夫も見られます。

このように、用紙を用途や目的に合わせて使い分けることで、より効果的な販促物を作ることができます。

ポスターやPOP向け:耐久性・発色性の高い用紙

屋内外で使用するポスターやPOPには、耐久性のある厚手の紙や、加工済みの紙が効果的。

耐久性が高く、大型印刷に適した用紙を選ぶことが重要です。特に、湿度や光による劣化を防ぐ加工済みの用紙や、しっかりと厚みのある紙を使用することで、長期間使用しても綺麗な状態を保つことができます。

また、視覚的なインパクトを最大化するために、発色性の良い紙を選ぶこともポイントです。

最適な紙を活用することで、販促効果をしっかりと発揮できるポスターやPOPを作成できます。

特殊な状況で活躍:防水紙・耐久紙

雨や湿気の多い環境、頻繁に触れられる状況下で使用される印刷物には、防水紙や耐久紙といった特殊な用紙が活躍します。

防水紙は、雨に濡れても大丈夫な特性を備えており、屋外イベント用チラシや飲食店のメニューなどに適しています。

また、合成紙などの高耐久性用紙は、破れにくさといった機能面で優れているため、地図や工事現場の作業指示書などで多く利用されています。

このような特殊用紙を活用すれば、どのような状況でも高い品質を保つ印刷物を制作できます。用途に応じて最適な紙をご提案することで、印刷物の可能性をさらに広げることができるでしょう。

3. 用紙の質感と加工が変える印刷物の印象

光沢 vs マット仕上げ

印刷物の印象を大きく左右する要素の一つが、用紙の「光沢」と「マット仕上げ」の違いです。
※画面上では違いが分かりづらいため、実物サンプルでの確認がおすすめです。

・光沢紙:写真やグラフィックが鮮やかに映える。ポスターやカタログ向け。

・マット紙:落ち着いた印象で文字が読みやすい。資料やパンフレット向け。

厚みや手触りが与えるブランドイメージ  

印刷物の厚みや手触りは、視覚だけでなく触覚的にもブランドの印象に影響を与えます。

厚みのある用紙:高級感を演出。名刺や招待状に最適。

手触りの違い(ザラザラやスムース):ザラザラ・スムースなど、ビジュアルだけでは表現できない独自の触覚的な印象もブランド表現に活用できます。

顧客の印象に残る販促物を作るには、このような「質感」も重要です。

エンボス加工・型抜きで差別化

立体感を出すエンボス加工や、自由な形状を可能にする型抜き加工は、印刷物に特別感を与え、他社との差別化に役立ちます。

エンボス加工:文字やロゴを浮き上がらせることで視覚的にも触覚的にも印象に残るデザインを実現できます。

型抜き加工:一般的な四角い形状にとらわれない自由なデザインを可能にし、オリジナル性を高めます。

PP加工・ニス引き・箔押し:耐久性や高級感を加える加工も豊富です。

他との差別化が図れる販促物を作成できるため、用紙選びと併せて「加工」も一緒に検討することをおすすめします。

※加工は予算や目的に応じて慎重に設計することが重要です。

4. 環境意識と印刷物:サステナブルな用紙の選択

再生紙やエコ素材の活用で環境負荷を軽減  

近年、環境への配慮があらゆる分野で求められる中、印刷物においてもサステナブルな紙選びや、印刷物を通じてSDGs(持続可能な開発目標)に貢献することが注目されています。

・FSC認証紙:適切に管理された森林から供給される用紙。環境保全に配慮した選択。

・エコ素材:廃棄後の処理が容易で、環境負荷を低減。

・カーボンニュートラル紙:CO₂排出量削減を目指した製品。

他にも、印刷過程で水やエネルギー消費を最小限に抑える技術を導入したりといった工夫が挙げられます。

このような環境への配慮のある用紙選びやSDGs達成に向けた姿勢を取り込むことは、企業やブランドの環境への取り組みを顧客に伝える重要なポイントとなります。

企業や製品の魅力をさらに高め、さらには信頼の向上にもつながります。

当社では、見た目の高級感を維持しながらも地球に優しい再生紙を活用した名刺やパンフレット、耐久性に優れたエコ素材を使ったポスターやダイレクトメールなどがご提案可能です。

※かつて推奨されていた再生紙は、製造過程でのエネルギー消費が多く、現在ではFSC認証紙などへの移行が進んでいます。

5. 印刷会社に相談するメリット

印刷物の品質は、用紙選びで決まると言っても過言ではありません。
印刷会社に相談することで、用途・予算・デザインに合わせた最適な紙や加工方法を提案してもらえます。

コストと品質のバランスを見極める 

用紙選びでは、予算と仕上がりのバランスを見極めることが重要です。

例えば、高品質な紙を選べば高級感が増しますが、その分コストがかかります。

一方で、実用性を重視したコスト効率の良い紙を選ぶことで、予算を抑えながらも満足度の高い印刷物を実現することが可能です。

印刷会社と相談しながら、販促物の目的に最適な紙を見つけることで、コストと品質の両立を目指しましょう。

サンプル請求で質感や色味を確認する  

用紙選びで失敗しないためには、事前にサンプルを請求して実物を確認することが重要です。印刷物は画面上のデザインだけでは完成イメージを完全には把握できません。

実物を手に取って確認することで、完成イメージとのギャップを防ぎ、満足度の高い印刷物が実現できます。

特に販促物の場合、ターゲットに高品質で信頼感のある印象を与えられるかどうかがカギとなるため、サンプルの比較は欠かせないステップです。

企業の信頼性を伝える印刷物には、紙選びが重要です。

当社では長年の経験を持つスタッフが、貴社の目的に合わせた最適な印刷をご提案いたします。

用紙や印刷に関するご相談は、ぜひお気軽に下記「お問合せはこちら」からご連絡ください。

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