先日、日頃より親しく交流させていただいている茨城県石岡市のお祭りに参加してきました。
その名も「石岡のおまつり」。今年から始まった「特別観覧席」を利用させていただきました。
これはなんと関東三大祭りの一つに数えられ、県外からも観光客が訪れる人気のお祭りです。
今年は9月14日(土)から16日(月・祝)までの3日間、街がお祭り一色に染まりました。
「石岡のおまつり」は、正式には「常陸國總社宮例大祭(ひたちのくにそうしゃぐうれいたいさい)」といい、創建千年を誇る古社・常陸國總社宮の最も重要なお祭りです。
毎年9月15日と敬老の日を最終日とする3日間で行われ、今年はなんと533,000人が訪れたとのことです。
私が足を運んだのは9月14日(土)。石岡駅に到着すると、駅前はすでに人であふれ、
普段の静かな街並みとは異なる、賑やかな雰囲気に驚きました。
このお祭りは、普段は地元に帰らない人たちもこの3日間は必ず帰ってくるというほどの
地元愛が詰まった一大イベントです。
お祭り会場へと続く道のりは歩行者天国となっており多くの人であふれていましたが、
案内役の係員さんたちのおかげでスムーズに進めました。
通りを行き交う人々は地元の方々で、お年寄りからこどもまでが特別な衣装を身にまとっています。
通りの両側には、お面やかき氷を販売する昔ながらの出店が立ち並んでおり、
まさにお祭りのような雰囲気が漂っていました。
「特別観覧席」の受付では入場券とともに、数々のおまつり限定グッズをいただきました。
お祭りの歴史などを詳しく解説したガイドブックや、15町の山車や幌獅子の絵柄の缶バッジ、
トレーディングカード風のカードや、令和6年の年番町である「泉町」の山車をモチーフにしたデザインの豪華なピンバッチなど。さらに石岡市の銘酒も頂戴しました。
いよいよ観覧席へ。私は特別観覧席からお祭りの様子を眺めさせていただきました。
観覧席には舞台が併設されており、県の無形文化財である石岡囃子を堪能することができました。
隣には地元の方が来てくれて、一緒に踊ることができ、とても楽しい経験をさせていただきました。
スピード感のあるお囃子とは一線を画し、石岡囃子は優雅なリズムを奏でていて、
その成り立ちに非常に興味を持ちました。舞台袖で見守っていた石岡囃子の保存会の副会長に
お話を伺うと、丁寧に教えてくださり、大変貴重な経験となりました。
このお祭りは、石岡市の方々にとって、世代を超えた交流の場であり、
市全体の絆を深める機会なのだと、肌で感じることができました。
温かく、楽しく迎えてくださった石岡市の皆さま、心から感謝申し上げます。
皆さまもぜひ一度、この素晴らしいお祭りを体験しに来てみてくださいね!
常陸國總社宮の例大祭は当宮の最も重要な祭りです。当宮は茨城県が常陸国と呼ばれた時代、国府であった現・石岡市に創建されました。国司が神々に祈る場が総社であり、祭りの淵源もここに存すると言えます。例大祭は江戸から明治にかけて幌獅子・山車・ささらの賑やかな祭礼風流で彩られるようになりました。祭礼期間、神々は神輿に乗って15年ごとに廻る「年番町」にやってきます。氏子は神々を歓待するために、祭り囃子を奏で、獅子舞を披露し、山車を曳き出すのです。三十数年前に宮司となって以来、当社の祭りは一層盛大に催されるようになっています。関係各位のご協力に感謝しつつ、多くの皆様にご覧いただけることを願っています。
3日間の祭礼に向け、1年をかけて準備をしてきました。
泉町のお囃子は、他の山車が休んでいてもお囃子を止めることなくたたいています。
泉町は山車の見せ場で、きつね八匹を披露しました。